One’s stock of knowledge
1ベース車輌の選定から事前処理
当社のコンプリート車輌は、熟練の職人達が1台1台丁寧に創り上げています。
ベースとなる車輌はメカニックにより厳選された車輌を使用し、入念に整備をしたうえでオーナー様にお渡しを致します。
ベースとなる車輌が入庫すると、一通り点検を行います。
点検終了後まずはタンクやシート、フェンダーといった外装部品を取り外していきます。
さらに配線や電装関係、ハンドル周り、キャブレター、マフラーと外していきます。ある程度外し終えたら、まずはフレームの加工に入ります。
2フレームの加工
決められた寸法で切断し、切断面は切りっぱなしにせず綺麗に処理を施します。
更にフレームをカットしただけでは歪んだり捻れたりしますので、補強を加えていきます。
フレームに加工を施しているカスタムバイクは良く見るのですが、加工後の後処理をどうするかによってクオリティに格段の差が生まれます。
当社のコンプリート車輌は、フレームの切断やシートレールに加工を施すことで、純正のバイクには無い造形美を生み出します。
3タンクやフェンダーの加工
フレームの加工が完了すると、次にタンクやフェンダーをフレームに合わせて加工を進めていきます。
完成車輌のイメージに合わせてタンクの取り付け位置や高さ、フェンダーの長さや取り付け位置を決めていきますので、どの車輌もすこしづつマウント位置や高さが異なります。
頭の中に描いているイメージと照らし合わせながら、理想を現実の物へと変えていきます。
4マフラーやその他小物類の加工
引き続きマフラーやその他小物類の加工もしていきます。
マフラーもほとんどがワンオフで加工して作りますので、車体とのバランスを見ながら角度や長さを変更していきます。
細かい所ではありますが、純正では短くて操作し辛いペダルの先も変更したりしています。
見た目も勿論ですが、操作性の向上等も考えながら日々試行錯誤を繰り返しております。
5塗装前の下準備
加工が終わると、次に塗装前の下準備です。専用の溶剤を使い、一つ一つ丁寧に錆や汚れを落としていきます。
当社ではCOCOTTE製のウェットブラストを採用し、キャブレターは全ての車輌をこのウェットブラストを使いオーバーホール致します。
キャブレター以外の部品も落ちにくい汚れや錆が付着したものは全てウェットブラストにて洗浄致します。
ウェットブラストによる徹底洗浄の際にキャブレターは可能な限り完全分解致します。
その際にキャブレター内部は点検・清掃し、必要に応じて部品交換を行います。
サンドブラストでは不可能だったキャブレターの洗浄を可能にしたウェットブラストにより、新品に限りなく近い状態まで綺麗に仕上げます。
塗装はもちろん「塗る」という工程も重要ですが、その前の下準備はさらに重要な工程となります。人の手で落とす事が不可能な汚れや錆も、このウェットブラストを使用する事で可能になります。
コンプリートカスタムを実現するうえで、無くてはならないマシーンと言えます。
6塗装
下処理が完了すると、脱脂、マスキングをして、いよいよ塗装を施していきます。
塗装用のブースにて、下処理をしたフレームやエンジン、タンクやホイールと各パーツの塗装を進めて参ります。
当社ではフレームの加工からワンオフパーツの作成と全てを自社にて行なっているのですが、塗装に関しても全て自社にて行なっております。
グラインダーペイント、ラップペイント、マーブライザーペイント、キャンディペイント等のカスタムペイントやピンストライプも自社にて行い外部への発注を無くし、極力コストを下げる事を目指しております。
7組み付け
塗装が終わると、次に組み付けです。
部品の破損や交換の有無を確かめながら組み付けていきます。組み付けが終わると、配線加工、エンジン始動となります。
配線は純正のメインハーネスを一度バラしてから、必要な配線と不要な配線を選り分けていきます。不要な配線は全てカットし、必要な配線を加工していくスムージング加工を施します。スムージングをする事で余計な配線が無くなり、また必要な配線も目立たないように処理します。